西光寺出開帳◇延宝5年(1677)~安永8年(1779)
 当山に遺された文書資料をみると、当山出開帳は、江戸時代に10回ほど行われています(江戸で4回、京都で3回、大阪、越後、武蔵で各1回)。その時期は、延宝5年~安永8年までのほぽ100年間で、時期的には、延宝(1673~1681)・元禄(1688~1704)・正徳(1711~1716)の50年間に6回と集中しています。この時代、当山縁起の「かるかや」(苅萱道心と石童丸親子の物語)は、日本五説経の一つとして広く知られており、出開帳には、御本尊親子地蔵尊他の寺宝ととともに、「苅萱道心石童丸御親子御絵伝」を持参し、出開帳先の社寺などで絵解きを行っています。


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